第12回「メルボルン国際エイズ会議で聞いた○○な話」

2014年7月にオーストラリアのメルボルンで開催された国際エイズ会議に参加してきました。
世界各国30か国以上からセックスワーカーたちが参加して、安全に健康にお仕事するための話し合いをしてきたので、レポートします!

●カルチャーショックな話

オーストラリアのセックスワーカーは、みんなフェラでコンドームが使えるそう。「日本では生フェラ基本だよ」って言ったら、オーストラリアのセックスワーカーたちは「ありえない~」ってひいてました。 日本もフェラのときにコンドーム使うのをセックスワーカーが選べるといいのに…。

●Good Job!な話

セックスワークが非犯罪化されているニュージーランドの団体NZPC(New Zealand Prostitutes’ Collective)によると、セックスワークの非犯罪化されてよかったことは、オーナーによるセクハラ被害があったとき、セックスワーカーが約200万円の賠償金を勝ち取ったそうです。 また、お金を払わないお客さんがいたら、警察がお客さんをATMまで連れて行って、現金を引き出させ払わせるなど、セックスワーカーが一般の働いている人同様に守ってくれるそうです。 このほか、セックスワーカーとお客さんに性感染症予防具を使うことを決めた売買改善法(2003)や「ニュージーランドの性産業における職業上の健康と安全に関する手引書」(2004年労働省)の政策もお仕事の安全に非常に役立っているようです。

●心配な話

セックスワークが犯罪化されている地域ではコンドームを持っているというだけでそれを証拠にセックスワーカーが逮捕されています。 最近、WHO(世界保健機関)が、MSM(男性とセックスする男性)に、HIV感染を事前に防止するために毎日1錠の予防薬を服用するPrEP (Pre-Exposure Prophylaxis)という方法を推奨するようになりましたが、そのために飲むARV(HIV治療薬)を所持している事もまた、セックスワークをしている証拠として逮捕される心配があるんじゃないかという心配の声が出ています。 欧米圏以外のMSMのコミュニティのメンバーからは、治療のための抗HIV薬を入手出来ていない女性や子どもがたくさんいるのに、次の段階(PrEP導入)に行こうとするのは倫理的におかしいのではないかといった意見がでたり、 セックスワーカーのコミュニティからも、高価な抗HIV薬を入手できる人は限られてきますし、PrEP導入はセックスワーカーの健康促進にはつながらない、それよりも、セックスワークの非犯罪化が先じゃないの?!という意見が出ました。

●すごい州の話

オーストラリアのニューサウスウェールズ州にあるSWOPというセックスワーカー支援団体は、毎年州政府から1億円!の資金援助があるんだそうです。 こんなにセックスワーカーのための活動が公的に認められて応援してもらえるのは、1970年代にセックスワークの非犯罪化に尽力したトランスジェンダーのセックスワーカーのアクティビストRoberta Parkinsさんが先駆者となってがんばってくれたからなのです。

●ハイ、チーズ!な話

セックスワーカープレカンファレンスでの記念撮影。シャッター合図は「money(o^^o)!!」全員サイコーの笑顔になった瞬間…。さすがです。

●勇気づけられた話

オーストラリアのセックスワーカーネットワーク団体スカーレットアライアンスとILO(国際労働機関)の方が参加したセッションで、 「セックスワークがまともな仕事じゃない。なんて言うけどまともな仕事かどうかは、どうしたらまともな仕事になるのか?と考えたところがまともな仕事である」という言葉に大変な勇気をもらいました。 「安心安全に働きたい」と思うのはどんな職業でも状況でも働く人が求める最低限のことなのでセックスワークだからとか関係ないですよね!

●なるほどぉ~な話

マッセー大学・SHOREセンターのDr Jeffery Adams氏さんのよると、初めてのセックスの時にコンドームを使った人たちは、使わなかった人たちに比べて、生涯コンドームを使い続ける可能性が2倍なんだそうです。 ということはもしかして、風俗のお客さんも、初めて風俗に遊びに行ったときにコンドームを使ったら、その後もお店で遊ぶときはコンドームを使うようになるってことなのでしょうか?!

このほかにもたくさん、いろんな役立つ話がありました。SWASHのWebで「国際エイズ会議報告書」を公開中です、ぜひそちらもチェックしてくださいね!

◆メルボルン国際エイズ会議
▽国際エイズ会議の様子

▽国際エイズ会議セックスワーカープログラムの参加レポート
豪の12のセックスワーカーグループのネットワーク組織スカーレットアライアンス(英語)